糸さんの夢ノート

生活を充実させるためのメモです。

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母の嘘が頼もしかったこと



夫と私、私の実家に帰省した。


実際はお隣の県だし「帰省」と言葉に違和感もあるくらい。



母と夫は気軽に割となんでも話をする関係。



夫は、自分の産みの母よりも「お母さん、お母さん!」と親しげに声を掛け、母も母で、「◯っちゃん、だらしないよ。」とふつうに注意したり。私からすると微笑ましい感じ。



それでまぁ最初に戻って、夫と実家へ帰った。



事前に母からは、「今日は神社で地区の会合があるから見送りはできない。」、と言われていた。はい、オッケーです。



会合の時間になり、母は、「出かけるけど、ゆっくりしていって。帰る時に玄関の鍵だけ掛けて欲しい。」、と言って神社に出掛けた。





その後、私たちものんびりして、「さて、そろそろ帰ろう。」、と腰を上げたときに気付いた!



「はっ!!玄関の鍵がなーい!」



私は実家の鍵をひとつ預かっているのだけど、今回は母はずっと家にいると思っていたから持って来なかった。

実家の鍵も掛けずに帰るわけにもいかないし。



それで!私、ダッシュで神社に向かった。



。。。ところが!

神社、しーん。

シャッターも閉まっていて人の気配ない。



えっ!!


なんで?なんで?


焦る!焦る!



ふと、神社のすぐ横に母の友達の家があったのを思い出し、思い切って行ってみる。



「すみません、◯◯の娘です。神社の寄り合いって変更になりましたかでしょうか?」


と聞くと、


「ん?神社の寄り合い??今日はグランドゴルフの試合してるよ。」、とびっくり発言!


「え!え!え!」と私。


「ほら、そこの公園で。」と指差す方向を見ると、お庭の先にぼんやりした人影と楽しそうな声が聞こえてきた。



そのまま公園に行ってみると。。。

10人くらいの人がグランドゴルフをしていて、その中に母、いたー!



次の瞬間、母もまた公園の隅に私を発見!

「はっっ、見つかった!!どうしよ。どうしよ。」、と遠目でわかるくらいの顔。



あのびっくり顔は忘れることはないかも(笑)



それで、次の瞬間ダッシュで私のところに来て、「ごめん、ごめんね。」と謝り、「今日の試合に勝てば、次の大きな大会に出られるからどうしても出たかった。」と説明され。



私は怒るフリも出来ず、その場で大爆笑。



母、なんか良い! とっても良い!!



私はずっと母のことを、自分が犠牲になっても、「子供のためなら」みたいな母だと思ってたよ。

自分が楽しむために小さな嘘をつく。意表をつかれた。良い!とっても良い!



このことがあってから、以前よりも母のことがより好きになった気がする。