運命のコウジさん
まだ20代だった頃、リアルな夢を見ました。
横断歩道を渡っていたら、猛スピードで走ってきた車に轢かれそうになる私!
身動きが出来ずに、あーっ!!と固まっているしか出来ず。
その瞬間!
私を抱えて道に転がる男性が出現。
お礼を言うと、すごく良い笑顔で、「気をつけてね。僕はコウジだよ。」とバイクに乗って笑顔で去っていきました。
夢はこれでおしまいです。
これが、ずーっと頭に残っていて、いつかコウジさんと出会うのかな、なんて乙女なことを思っていました。
コウジさんと出会う
その数年後、就職先に笑顔のステキなイケメン男性がいました。
その男性の名前はコウジ!!
2歳年上でした。
趣味バイク!!
整った顔立ちに、話してみると気さくなナイスガイ。映画が好きなのも私と同じ。
あー、これ運命かも✨
その後、コウジさんから二人で食事に誘われ、とても盛り上がり次は映画に誘われました。
やっぱりコウジさんは正夢か。
映画の前日から服に悩み、靴に悩みました、ウキウキと。
コウジさんに車で家まで迎えに来てもらい、やや遠くの映画館に出発。
映画はニコラス・ケイジの出ている映画でした。タイトルは忘れてしまいました。(ちなみにニコラス・ケイジの映画では、「フェイス・オフ」が一番好き)
ところが、あれほどウキウキしてたのに車内は盛り上がらなくて。
お互いに話しが噛み合わない感じでした。
結局、映画を観て、パスタを食べて、ボワーッとした雰囲気のままで帰宅しました。
コウジ違いだった、と思いました。
コウジさんも同じ気持ちだったと思います。
その後コウジさんは長期の海外出張に行き、音信不通となりました。
いまはコウジではない名前の夫と暮らしています。
会話もまずまず噛み合うし、楽しく二人で生活しています。
結局、コウジさんはただの夢でしたが、たぶんずっと覚えていると思います。
おしまいです。